偶然屋

偶然屋

以下、チャプターズでご紹介時の推薦文です。

ページ数:413ページ
ジャンル:長編ミステリー
読みやすさ:★

<あらすじ>
就職活動に絶望する主人公が「偶然」出会った会社は、クライアントの様々な依頼を偶然を装い解決していくアクシデントディレクターという一風変わった職業。
クライアントの依頼を次々に遂行していくが、実は全て繋がっていた?!

ブラックユーモアミステリーの名手が本領発揮!
こんな展開、予測不能! 
人気作家の新たなる代表作です。

<スタッフおすすめポイント>
読了後、いい意味で「裏切られた」と感じました。

楽しく軽快に始まる物語の序盤から、徐々に立ち込める不穏な足音の迫り方、後半への拍車が素晴らしいのです。
ストーリー展開も去ることながら、広く括ればプロレタリア文学の仲間にも入るかもしれません。
分断する社会の歪みや根源に迫る社会派の一面が魅力の、読み応えたっぷりな作品でした。

正直、表紙と冒頭のポップな雰囲気からは全く想像のつかない読後感です。
だからこそぜひ、チャプターズで手に取って頂きたいと感じました。
選書テーマ"ダウト"の真ん中に据えた作品です。

推薦文寄稿:Chapters bookstore 書店主 森本萌乃