
グッド・フライト、グッド・ナイト
以下、チャプターズでご紹介時の推薦文です。
ページ数:400ページ
ジャンル:海外エッセイ(連続中編)
読了しやすさ:★
<あらすじ>
日々ボーイングを飛ばして世界をめぐる現役パイロットが、愛してやまない大空と、その果てしないロマンについて語り尽くす。ニューヨーク・タイムズ紙ベストセラー、エコノミスト誌の年間ベスト・ブック。
<おすすめポイント>
旅行の何が好きかと尋ねると、移動そのものにわくわくすると答える方もいると聞きます。
海外旅行の移動手段として欠かせない、飛行機。本作はちょっぴり変化球、somewhereと題し、地上1万キロの上空よりお届けです。
世界のハブ空港でもあるヒースロー空港は、数々の映画やドラマに登場する空港界の"有名人"。アジアからヨーロッパへ向かう旅人から見ると、胸高鳴る憧れの空港が、本書の著者・イギリス人パイロットの目線で読み進めると、「ただいま」とぽつり一言、ほっと安心する場所に様変わり、本っていいな、翻訳書っていいなと感じられる一作です。
内容を把握しながら読み進める、というよりは、束の間の休憩に少しだけラジオを聴くように。読了を目指さず、それこそあてのない旅のようにふわふわと触れて頂きたい作品です。
移動好きは迷わずこちらを、ぼんやり空を眺めることが好きな方にもおすすめです。ちなみに推薦者である私は、初めての読了はお酒を飲みながら心地よく進めました。そういう意味では、一人飲みのお供にも最適かも!
推薦文寄稿:Chapters bookstore 書店主 森本萌乃