ページ数:317ページジャンル:連続短編小説東京度:★★★★読了しやすさ:★★★★
<あらすじ>東京、午前一時。この街の人々は、自分たちが思っているよりはるかに、さまざまなところ、さまざまな場面で誰かとすれ違っている—映画会社で“調達屋”をしている主人公は、ある深夜、「果物のびわ」を午前九時までに探すよう頼まれた。途方に暮れた主人公の頼みの綱はタクシー会社“ブラックバード”の運転手だけ…。
それぞれが、やさしさ、淋しさ、記憶と夢を抱え、つながっていく。月に照らされた東京を舞台に物語を生きる。幸福な連続小説。滋味深く静かな温もりを灯す、12の美味しい物語。
<スタッフおすすめポイント>都会の喧騒の中、職も暮らしも全く異なる人々が少しずつ重なっていく物語。とてもロマンチックだと感じました。
読了後はきっと、とびきり冷えたコークハイのあるバーを求めて夜の街を散策したくなるはず。お散歩も気持ちのいい季節になりましたし、ちょうどいいですね。コークハイの他にも、思わず唾液がじわっと出てくるような美味しい描写がたくさん登場します。
主人公それぞれの午前一時から始まる物語なので、せっかくなら夜に読んでいただきたいのですが、お腹が空いてしまう罪深き作品でもあります。
美味しい描写がある作品が好きな方・夜の読書が好きな方は、この本一択です。
推薦文寄稿:Chapters bookstore 書店主 森本萌乃
全国一律330円(税込)※送料は、複数ご購入いただいた場合でも1商品ごとに発生します。
現役書店員や出版社の方と、時間をかけてじっくり丁寧に選書。直感でお選びいただくことで、普段自分では手に取らないような本との出会いをお届けします。
2024年4月にオープンした市ヶ谷の実店舗「チャイと選書 Chapters bookstore」では、お客様一人ひとりのお気持ちに寄り添った選書もご提供しております。