ページ数:412ページジャンル:長編小説京都に行きたくなる度:★★★★★読了しやすさ:★★<あらすじ>「美しさ」は、これほどまでに人を狂わすのか。妊婦としての生活に鬱々(うつうつ)とする主人公が、気分転換に出かけた老舗画廊で、一枚の絵に心を奪われる。強い磁力を放つその絵の作者は、まだ無名の若き女性画家だったのだが……。彼女の才能と「美」に翻弄される人々の隆盛と凋落を艶やかに描く、著者新境地の衝撃作。
<スタッフおすすめポイント>日本の観光地といえば、京都!歴史漂うこの街は、創り手に多くのインスピレーションを与えるせいか、毎年京都を舞台にした小説の中から選抜される「京都本大賞」なる賞まであるほどです。
そんな大人気の旅先「京都」の中でも、今回はアートな京都旅へと皆様をお連れします。
美術館の館長を務める妻と、家業の画廊を継ぐ2代目の夫。出産を控えた妻が京都での長逗留の中で出会う一枚の絵を中心に、物語は進んでいきます。京都の旅、というよりも、普段は絶対に見られないような京都の上流階級の生活が描かれている点に、本作一番の魅力を感じました。画廊のパーティ、絵画の買い付け、祇園祭...この雅さ、ふと「日本版・グレートギャツビー」という言葉が浮かびましたが、皆様はどう感じるでしょう。
アート×物語の第一線をゆく、大人気の女性作家が描く京都の生活と日本画の世界。文中の京都弁があまりに美しく、ついつい声に出して読みたくなりました。
推薦文寄稿:Chapters bookstore 書店主 森本萌乃
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現役書店員や出版社の方と、時間をかけてじっくり丁寧に選書。直感でお選びいただくことで、普段自分では手に取らないような本との出会いをお届けします。
2024年4月にオープンした市ヶ谷の実店舗「チャイと選書 Chapters bookstore」では、お客様一人ひとりのお気持ちに寄り添った選書もご提供しております。