ページ数:325ページジャンル:短編エッセイ集北海道に行きたくなる度:★★読了しやすさ:★★★★★<あらすじ>北海道に移り住んだ一家、わくわくどきどき奮闘する日々。小さなコミュニティの中で家族それぞれが大切なことを感じた、春夏秋冬一年の記録。
<スタッフおすすめポイント>北海道のど真ん中。THE大自然!な小さな田舎町への旅はこちらを。
本作は、夫婦+3人の子供の5人家族が、1年間の期限付きで北海道生活を送った実体験をまとめたエッセイ集です。章はそれぞれ3月~2月までの12ヶ月で構成されており、カレンダーを追うように読み進められます。
氷点下13度で「あら。今日は少し暖かい」と感じる北海道の大地で、日々新しい風景や気持ちに遭遇する著者。日を追うごとに逞しく成長する3人の子供達のエピソードは、一つ一つが可笑しくて愛おしくて、読者の中にはファンも多いとか。
期限付きの田舎暮らし。町内会や町の行事に飛び入り参加する自分たちはお気楽で楽しいけれど、地元の方々の優しさに甘えて、本当にそれで良いのか。ここで満たされているのに、なぜ都会に戻らなければならないのか。
ワーケーションや多拠点生活が広まり始めた現代の私たちとしても、楽しさの中に向き合いたい課題が見出せるかもしれません。
今回、他3作品がずっしりぶ厚めの長編小説だったので、選書中一番楽しくページをめくれた作品をセレクトしました。小説家として大成されている本作の著者ですが、日常生活はこんなにユーモアたっぷりなのかと、小説から入った選書者としては嬉しい驚きでした。
推薦文寄稿:Chapters bookstore 書店主 森本萌乃
全国一律330円(税込)※送料は、複数ご購入いただいた場合でも1商品ごとに発生します。
現役書店員や出版社の方と、時間をかけてじっくり丁寧に選書。直感でお選びいただくことで、普段自分では手に取らないような本との出会いをお届けします。
2024年4月にオープンした市ヶ谷の実店舗「チャイと選書 Chapters bookstore」では、お客様一人ひとりのお気持ちに寄り添った選書もご提供しております。